『海の学校・鵠沼スタッフ講習会』
12月3日日曜日に『海の学校・鵠沼スタッフ講習会』を行いました。
海の学校のスタッフを対象とした講習会です。
昨年度はAED講習を行いましたが本年度はウォーターセーフティ講習を行いました。
※ウォーターセーフティ講習とは日本ライフセービングクラブが発行する5年資格です。
ウォーターセーフティ講習は自身にとっても大切な知識を学べますが教える側としてすごく為になる講習です。
教える立場として人は海の準備や知識がないと人は簡単に溺れることを学べます。
私たちは長年海に携わっており、こんな安全な海では溺れたり流されたりしないだろうという過信を持ってしまう部分があります。
経験者の海の事故がおきるときは大抵はヒューマンエラーで事故が起き、逆に未経験者は知識不足や準備不足を怠り、事故が起きてしまうと個人的に感じております。
そういった両方の目線から学ぶことができるのがウォーターセーフティ講習です。
1つだけ例をあげるとウェットスーツなど浮力が無い状態で人間はどの程度浮くがご存じでしょうか?
※ほとんど浮きませんし、呼吸がほんのすこしだけできる程度の浮力しかありません。
私の兄である佐久間洋之介は正に平水面(波が無い海面状態)の海でダイビングをしている時に溺死(ブラックアウト)をして帰らぬ人になってしまいました。
今、振り返ってみるとビッグウェーバー且つウォーターマンであるが故の過信があったのだと感じます。
1人の家族を失うと残された家族にとてつもない苦しみや悲しみが生まれますし、そういった経験を私自身しました。
そういった想いを誰にもさせたくないと私自身は思っており少しでもこのウォーターセーフティ講習が世の中に広がれば海や水辺の事故は減っていくと信じております。
長文になりましたが少しでも沢山の方にこの『ウォーターセーフティ講習』を受けてもらえることに期待したいです。
一般社団法人海の学校
佐久間 泰介