海底火山の噴火
もう皆さんもご承知のことと思いますが、小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で発生した軽石が、沖縄・奄美を始め日本列島の海岸に押し寄せて問題になっています。
港や、船の機能をマヒさせ、サンゴや魚など海の生態系も大きな影響を受けている。
今回の噴火は、日本国内では戦後最大級とされ、噴煙の高さは16~19m、まき散らされた噴出物は1億~5億立方メートルと推定されている。
なんと、1900年以上前にイタリアの古代都市“ポンペイ”を破滅させたのと同じタイプの“ブリニー式噴火”という噴火のタイプで、成層圏まで達するような高い噴煙が長時間続くことと、大量の軽石や火山灰を広範囲にまき散らすのが特徴のようです。
軽石は海流に流されて流れ着く。8月13日から15日に噴火のあった火山から3か月の時を漂って、最近では本州でもその漂着が観測され始めました。様々な対策が講じられていますが、自然の出来事との対峙なので、他の環境問題のように、水際で食い止めるようなことは難しいです。
水面を覆う軽石に日光を奪われて成長を止める海藻たち、餌と間違えて軽石を飲み込んでしまう魚たち、、、
早く海の世界に日常を取り戻してほしいです。
私たち人間は、この間に余計に海の環境に負担をかけないように温暖化、ゴミなどの人災を最小限に抑えて、青い海の本来の姿を早く取り戻してもらうことを祈りましょう。
海の学校事務局 桜井